更年期は女性の大きな変革期
ホルモンバランスは精巧な機械のように微妙です。
微妙なだけに、ちょっとしたことでバランスがくずれてしまうことがあります。
たとえば、受験前で緊張を強いられていたり、家庭内や職場に悩みがあったりするとき、それまで正確だった月経の周期が狂うことがあります。
精神的な原因でもバランスがくずれるくらいですから、なんらかの埋由で、排卵をとめる薬を服用しているときなどは、バランスがくずれて当然ともいえます。
こうした場合は、原因を取り除けば、ホルモンバランスは回復するものです。
しかし、女性にとっては、どうしても通らなければならないホルモンバランスがくずれる時期というものがあります。
更年期です。
更年期とは閉経前後、年齢にして45〜55歳ごろの時期です。
この時期を迎えると卵巣の機能が低下し始め、視床下部が脳下垂体を通じて、これまでと同様の指令を出しても卵巣の反応は鈍くなり、やがてほとんど反応しなくなります。
そして月経はなくなります。閉経です。
更年期に特有の障害が起きるのは、おもに卵巣のエストロゲンの減少が原因です。
たとえば、病気で卵巣をとってしまった場合には、更年期を迎える時期は、ふつうより早まります。
このため、卵巣に病気があって、手術が必要というときでも、医師は卵巣の一部だけでも残そうと努力するものです。
一部だけでも残って、エストロゲンが分泌されていれば、平均的な年齢で更年期を迎えることができるからです。
閉経は、自然の流れのなかで必ず起こることですから、もちろん病気ではありません。
しかし、それまで視床下部、脳下垂体、卵巣が微妙に連携してきた状態がくずれたのは事実です。
病気という診断は下らなくとも、からだはこの時期、大きな変革期を迎えたことになります。
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