骨粗しょう症とイソフラボン
イソフラボンが骨からカルシウムが溶け出すのを抑制することは、人間を対象にした調査や実験でも証明されました。
調査のひとつは、ハワイにすむ70歳代の日系女性、関西近郊に住む50歳代の女性、沖縄県に住む50歳代と70歳代女性で、超音波による骨密度と、尿中イソフラボン量を測定するというものでした。
尿中イソフラボン量は、イソフラボンをどのくらいとっているかの指標となるもので、もちろん、尿中イソフラボン量が多いほど、イソフラボンの摂取量も多いことになります。
この調査の結果では、地域に関係なく、尿中イソフラボン量が多い人ほど、骨密度が高いことがわかりました。
イソフラボンには、確かにじょうぶな骨を維持するのに深く関係しているのです。
また、沖縄県から大豆食品をほとんど食べないブラジルへと移住した50歳代の閉経後の女性と、関西近郊に住む同じく50歳代の閉経後の女性に、1日約50mgのイソフラボンを10週間連続して摂取してもらい、骨吸収との関係を調べる実験も行われました。
その結果は、やはり、イソフラボンの摂取後、骨吸収が低くなっていました。
このことは、それまで大豆食品をさほど食べていなくとも、食生活を変えて、イソフラボンの摂取量を多くすれば、骨吸収を少なくすることができることを示しています。
骨が形成され、エストロゲンがじゅうぶんに分泌されている若いときに、カルシウムやビタミンDをよくとって骨密度を高めておき、
さらに、エストロゲンが減少する閉経前から、イソフラボンを多くとるように心がけていれば、閉経後、骨粗鬆症になる危険は、それだけ少なくてすむというわけです。
欧米人に比べ、日本人の骨折率が少ないのは大豆食品をとっていたおかげのようです。
現代の食卓には、昔ほど大豆食品が並ばなくなってしまいましたが、栄養補助食品を利用するなどして、イソフラボンの摂取を心がけていきたいものです。
骨の役割
皿骨は身体を支えるなどの役割のほかに、カルシウムを蓄えていく役割をも担う。
カルシウムは血液中にも存在し、ここでは神経や筋肉を刺激する役目がある。
血液中のカルシウム濃度が低くなれば、骨から血液にカルシウムを供給する。
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