「女性様ホルモン」がカルシウムの流出を防ぐ
ビタミンDやカルシウムなど、骨をじょうぶにする材料を体内に取り入れた後は、せっかくとった骨の成分、カルシウムを失わないようにすることを考えなくてはなりません。
カルシウムの骨からの流出を「骨吸収」といいます。
エストロゲンの不足が骨吸収率を高めるのであれば、エストロゲン同様の働きをするイソフラボンを摂取してみてはどうか、
これは、だれしも思いつくところでしょう。
実際に、イソフラボンで骨吸収を抑えられるのか、それを実証するため、動物実験が行われました。
実験のモデルになったのはラットです。
メスのラットから卵巣をとると、閉経後の女性と同じようにエストロゲンが不足した状態になります。
そこで、卵巣をとったラットを2つのグループに分け、1つのグループにはイソフラボンを混ぜた餌をやり、もう1つのグループには、ふつうの餌だけを与えてみました。
そして、2週間後と4週間後にラットの尿を調べてみたのです。
骨のタンパク質が溶けだすと、尿中にタンパク質が分解されてできたビリジノリンとデオキシビリジノリンが出てきます。
つまり、尿中のビリジノリンとデオキシビリジノリンの量を測れば、骨吸収率がわかるわけなのですが、
実験モデルとなったラットでは、イソフラボンが含まれた餌を与えたグループのほうが骨吸収率が低いことがわかりました。
4週間後には、大腿骨の骨密度も測られたのですが、この結果も、やはり、イソフラボン餌グループのほうが、骨密度が高いという結果が得られました。
予想通り、イソフラボンの摂取が、骨のカルシウムの保持に役立つこということが実証されたのです。
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