「食」を取り巻く環境
多くの種類の食品をとっていれば、栄養のバランスは自然にとれるものです。
また、栄養は、自然の食物からとるのがいちばんだといえるでしょう。
しかし、現代の食を取り巻く環境を考えると、
「いろいろなものを食べていれば、それでよい」
と安心しきれないところもあります。
その理由のひとつは、加工食品の多さです。
加工食品は、食品全体の60%を占めるといわれるほど多いのですが、
これらに共通しているのは、味をよくしたり、長持ちをさせるため、化学処理や熱処理がされていることです。
こうした処理過程を経ると、食品本来の栄養は減少してしまいます。
処理の過程が複雑になればなるほど、栄養はゼロに近づいていきます。
加工、あるいはパックになった食品で、もうひとつ問題なのは、これらの食品には必ずといってよいほど食品添加物が含まれていることです。
試しに、手近にあるインスタントラーメンやハム、ソーセージなどの包装に記されている「原材料名」を確認してみてください。
インスタントラーメンで小麦粉、ソーセージで豚肉や鶏肉が使われているのは当然ですが、そのほかに、各種色素、香料、酸化防止剤、発色剤など、実にいろいろなものが記されているはずです。
野菜や魚だったらまさか添加物はないだろうと思うかもしれませんが、それは間違いで、殺菌処理されているものが少なくありません。
こうした食品添加物は、栄養とはまったく関係ありませんし、それどころか、からだに悪いものも少なくないとされています。
しかし、加工食品は、いまや日常にすっかり溶け込んでいます。
たった一日だけでも、加工食品なしの食事をすることはまずできないといってよいでしょう。
「日本型食生活がよい」といっても、かつての日本型の食事と同じ栄養をとることは、いま、相当に難しくなってきているのです。
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