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バランスを失ってきた日本人の食生活
日本人の食生活は、長い間、米、麦などの穀類と魚介類、大豆や野菜、海草などを、上体としたものでした。
肉類などの動物性食品をとるようになったのは、歴史的に見れば、ごく近年になってからです。
それでも、日本人は決して栄養不足だったわけではありません。
むしろ、いたってがんけん頑健で、それは16世紀に日本にやってきた宣教師を驚かせるほどだったのです。
宣教師として有名なフランシスコ・ザビエルがカトリック教会本部に送った手紙に、
「日本人たちは、自分たちが飼う家畜を屠殺することがなく、また、これを食べない。
かれらは時々魚を食膳にのせ、ほとんど米麦飯のみを食べるが、
不思議なほど達者で、高齢に達するものも多い」
と書いていますし、
同じく宣教師のルイス・フロイスも
「日本人の肉体は強く、重傷、骨折、腫瘍、災疫から見事に回復するし、それが実に速やかだ」
と記しています。
宣教帥たちは気がつかなかったでしょうが、当時の日本人の健康さは、その食生活にあったといえるでしょう。
かつての日本人は、タンパク質は、おもに穀類や豆類からとっていました。
しかし、近年になって、油脂をふんだんに使った料理や、動物性の食品があっという間に日本人の食卓を占領するようになり、
日本人が摂取するタンパク質も動物性のものが中心となってきました。
もちろん、油脂や動物性タンパク質も、必要な栄養には違いありません。
ただ、日本人の食事が、短い期間に、油脂や動物性タンパク質の摂取過多へと大きく傾倒しすぎてしまったのは事実です。
同時に、野菜類や豆類、海草などについては、だんだんと摂取不足の傾向が見られるようになってきました。
元来のバランスのとれた日本食は、こうしてだんだんと失われてきてしまったのです。
カテゴリー:食生活の改善

